ボム君.com

うどんの仮想通貨・暗号通貨ひろば

暗号通貨・仮想通貨について色々なことを書いていきます。

Ethereum(イーサリアム)ガイド

So… why not make a protocol that work like this?

f:id:udoncryptocurrency:20170617163844p:plain

この画像は、Vitalik Buterin(Ethereumを立ち上げた人)が、Devcon2というイベントでプレゼンした際のスライドから取ってきました。

www.youtube.com


「何で、ただの計算機や十徳ナイフのようなシステムを作るの?何でもできるスマホのようなシステム作ろうよ!」という意味が込められてます。

Ethereum(イーサリアム)とは

ここ飛ばしたいorわけわからんかたは
「Ethereumとは、仮想通貨で実装されてる大体の機能が使えるやつ」と思っていただければ結構です!

概要

一言で言えば、分散型アプリケーション(Dapp)プラットフォームです。少し前までは、ブロックチェーンを使ったアプリケーション、例えばトークンを使った投票システムを開発するにはかなりの技能や専門的な知識が要りました。ですがEthereumはすべての人々に対して、ほぼチューリング完全なプログラミング言語を使ったスマートコントラクトを記述したり実装したりすることが可能です。

Bitcoin(ビットコイン)と同じ?

BitcoinもEthereumもパブリックブロックチェーンですが、コンセプトは違います。Bitcoinは「分散型のデジタルマネー」がコンセプトです。このコンセプト通り、Bitcoinはインターネット上での支払いなどに利用されることになりました。また一部の人たちに、Store of Value(価値保存)にも使用されるようになりました。
Ethereumの目的は先ほども述べた通り分散型アプリケーション(Dapp)プラットフォームになることです。ですが、Ethereumにもちろん通貨の機能があるEther(ETH)という仮想通貨は存在します。このEtherはスマートコントラクトを実行するのに使ったりすることもできます。

スマートコントラクトやDappsとは何か

スマートコントラクト

さて、このスマートコントラクトとはなんでしょうか?簡単に言えば、プログラムのことです。このプログラムはお金やトークン(チケットのようなものです。)の動きを定めることができます。Ethereum上でこれを動かすと、誰にも邪魔されることなく簡単に、ダウンタイム(サーバが落ちること)なくプログラムは実行されます。また、こういったプログラムは全世界に公開されるため、透明性を確保することができます。

身近な例でいくと、自動販売機がそれに近いです。お金を入れて、欲しいものを選べば自動的に商品とお釣りが出てきます。こういった一連の動きをプログラムしておくことができるのです。

実はほぼ全ての仮想通貨は同じようにコードを書くことができますが、簡易的なものであり、決してスマートなものであるとは言えないものです。Ethereumは開発者が望むものをほぼ制限なく作成可能です。これにより様々なアプリケーション(DApps)を作成することが可能です。

DApps

DAppsという言葉が出てきました。これはスマートコントラクトを組み合わせてできるアプリケーションのことです。これにより分散型な組織(DAO,DAC)ができちゃったりもします。
利点と欠点はこんな感じです
利点

  • ゼロダウンタイム_

Ethereumは仕組み上ダウンすることが(コードに致命的なバグがない限り)ないです。今まで一度もネットワークが完全に停止したことはありません。

  • 対検閲耐性

DappsはEthereumという強固なネットワークに構築されることにより、第三者が妨害することはできません。

  • 安全性

Ethereumは(異論はありますが)Bitcoinと同じくらい強固なネットワークです。単一障害点はもちろんBitcoinと同じように存在しません。

欠点

  • スマートコントラクトの安全性

スマートコントラクトは一言で言えばプログラムです。プログラムの安全性チェックが甘いと、プログラムのバグなどにより意図しない動作が起きることがあります。(こういったことが起きたのがThe DAO事件です。)防衛する方法はスマートコントラクトをバグを潰したバージョンに変更する以外ありません。


具体的な事例は下に!

 

応用例、実例

分散型クラウドコンピューター

Ethereumを利用して作られた、ゼロダウンタイムのクラウドです。主に、計算系とクラウドストレージ系の二つがあります。現在開発中のものが多いです。クラウドストレージ系はもうすでにいくつかテスト版で動いてますが、計算系は難航している感じです。α版は出ているものもあるようです。

 

公証、追跡サービス

商品がどこからきたのか、この文章は本当に正しいのかを追跡したり、公証したりすることができます。

 

組織(DAO,DACなど)の設立

DAO的な組織を作成したり、運営したりすることができます。新しい組織の形です。全てのステークホルダー(主にトークン保持者)が投票し、可決されれば実行されます。

 

分散型アイデンティティ管理プラットフォーム

分散型のIDカードのようなものです。Ethereum上で動くこのアプリケーションは、特定企業に全て一括管理されるなどといったことはなく、各個人がIDを管理できます。Dappsのログインなどといったものにも使われる模様です。

 

分散型SNS

投稿とかを中央集権的なサーバーに保存するんじゃなくて、EthereumとIPFSを使って分散的に保存しよう!そして検閲に対する耐性を得た、すなわち表現の自由を得た分散型Mediumみたいなものを作ろう。というプロジェクトです。

 

分散型予測市場

Augur:https://augur.net/
Gnosis:https://gnosis.pm/

分散型予測市場とは、未来に起きる事象に関して賭け事をするイメージです。何故これが予測市場と言えるのでしょうか?分散型予測市場の一つであるにはこのようなことが書かれています。

 

群衆の叡智(Widom of the Crowd)
2007年、コロンビア・ビジネススクールのマイケル教授が、73人の学生に、瓶の中のゼリーの数を予想するよう言いました。

 彼らの予想は、250から41000個でしたが、実際には1,116個がありました。平均誤差は700個で、2人の学生だけが勝ちました。62%のエラー率です。

 しかし、学生の大雑把な判断にも関わらず、彼らの推測の平均は、1,151個で、実際のゼリーの数から3%しかずれていませんでした。

この研究は、色々な形で繰り返されていますが、同じ結果が出ています。私達は、政治から気候など様々な題材に、この群衆の叡智を利用しようとしています。

 


「みんなが考えていることを取りまとめると、案外正しい。」ということがわかります。この性質を利用しようとするものです。

広告

インターネット企業による広告はユーザーにとって得でないので、Adblockなどを使うのは自然な流れですが、それではコンテンツ提供者が利益を得られません。そういった課題を解決するためのプロジェクトです。

デジタル化された価値プラットフォームとペイメント


Ethereumはもちろんペイメント系でも様々なプロジェクトがあります。DEXという分散型取引所により、現在の中央集権的な取引所からの脱却を目指します。
また、Digit DAOはゴールドをトークン化し、かんたんにゴールドを扱えます。
Omise Goはフィアット(法定通貨)をEthereumで扱うためのプロジェクトです。銀行を持ってない人のためのサービスに。さらにはBitcoinにおけるLinghtning NetworkのようなPayment-Channels NetworkであるRaiden Networkの作成によるをペイメントの爆速化とそれを利用した高速DEXの作成。さらにはMelonportでETFの簡単作成と利用まで!

ここで紹介したのは、ほんの一部です。こちらのサイトでは様々なDappsがリストされてます。

https://dapps.ethercasts.com/

 

Ethereum DApps Browser

f:id:udoncryptocurrency:20170617171249p:plain

一言で言えばEthereumネットワークを使い倒すためのモバイルアプリです。「モバイルMist」のようなものです。詳細はこちらをご覧ください

udon-cryptocurrency.hatenablog.com

Ethereumを使い倒す

ウォレット

ウォレットは様々なものがありますが、私はこんな感じで管理してます。

  • オフラインコンピューターに秘密鍵保管(ガチホ分)
  • TrezorをMyEtherWalletにつなげたウォレット(メイン)
  • Jaxx(サブ)

Jaxxは普段使い用、TrezorはICOやトレードに使う用、オフラインコンピューターにガチホ用を入れてます。
ちなみに、パスフレーズという秘密鍵を言語化したものがあるのですが、それの仕様は微妙に違います。

f:id:udoncryptocurrency:20170617173223j:plain

こんな感じです。

My Ether Wallet(MEW)

対応しているプラットフォーム:Webブラウザが対応しているならどんな機種でも。ただし、スマホでやるのはお勧めしません。詳しくはこちら!

udon-cryptocurrency.hatenablog.com

トランザクションの確認

自分のトランザクションが今どうなっているのか、その確認には

https://etherscan.io/がオススメです。見やすいUI/UXです!

Ethereumネットワークの状態確認

Ethereumのブロックが現在どんな感じなのか、見ることができます。なかなか見てて面白いですよ。

Ethereum Network Status

ENS (Ethereum Name Service)

ENSとは、Ethereumにおけるドメインのようなものです。長い(意味不明な)アドレスを打ち込むのではなく、ドメインのように分かりやすい形にしようというものです。
例えば私に寄付をしていただく場合、0x6de754c0816aa1ec98d2ff55ad6ea7d00ab6e131
という長いアドレスを打ち込むのではなく、udonpro.ethと打ち込むだけで良くなります。またENSはEthereum上でスマートコントラクトを使用して作成されています。サーバーが落ちて使えない!なんてことはありません。

 

TokenFactory
TokenFactoryとは、簡単にERC20という規格に準拠しているEthereumトークンを作成することができるサービスです。詳しくはこちら!

第12回 トークンを発行してみよう|Tech Book Zone Manatee

 

Ethereumの今後予定と未来

Ethereumには4つのメジャーアップデートがあります。
1番目はフロンティア(Frontier)、2番目がホームステッド(Homestead)、3番目がメトロポリス(Metropolis)、そして最後4番目がセレニティ(Serenity)となっています。2017年6月現在のバージョンはホームステッド(Homestead)となっており、9月あたりまでをめどにメトロポリス(Metropolis)にアップデートがなされる模様です。

Metropolicのアップグレード内容

  • よりセキュアなライトクライアントの導入。モバイルでも安全なクライアントを立ち上げられるように(Status)
  • Swarm(分散型ストレージ)とWhisper(P2P暗号メッセージング)の強化及び実装
  • zk-SNARKというZcashで導入されている匿名送受信を実装
  • プロトコルをよりシンプルに
  • トランザクションなどのガス料金を送信者だけじゃなく、受信者や中間業者など、任意のアカウントが払うことをサポートする。また複数人が支払うことも可能になる
  • より安全なハードフォーク

その他将来やると言ってるアップグレード内容

  • 1ブロック生成にかかる平均時間を現在の15秒から4秒に
  • CasperというPoSコンセンサスアルゴリズムへ変更
  • EVMの強化
  • リング署名の導入(匿名コインであるMoneroなどが導入)
  • スケーラビリティの改善(Raiden Networkなど?)
  • ファイナリティを持たせる

うどんが予想するEthereumの未来

udon-cryptocurrency.hatenablog.com

 

リンク集

Paper

公式

動画

  • What is Ethereum?:

www.youtube.com

  • Vitalik Buterin explains Ethereum:

www.youtube.com

  • Ethereum: the World Computer:

www.youtube.com

  • Devcon2: Ethereum in 25 Minutes:

www.youtube.com

  • Dan's Intro to How Ethereum Works:

www.youtube.com

ブログ記事

  • Ethereum for Everyone:

medium.com

 

  • A beginner’s guide to Ethereum:

blog.coinbase.com

  • - An Update on Integrating Zcash on Ethereum (ZoE):

blog.ethereum.org

  • Introduction of the Light Client for DApp developers:

blog.ethereum.org